海の上の世界地図读书介绍
类别 | 页数 | 译者 | 网友评分 | 年代 | 出版社 |
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书籍 | 306页 | 2020 | 岩波書店 |
定价 | 出版日期 | 最近访问 | 访问指数 |
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3,520円 | 2020-02-20 … | 2021-06-03 … | 38 |
アジア・中近東・地中海の異なる風土や文化に触れながら,差異や落差の意味を反芻していくのが,かつての欧州航路の旅であった.寄港地では,列強によって分割された世界地図を意識し,自らのアイデンティティを確認する.使節や船員,文学者,美術家たちの紀行から浮かび上がってくるのは,近代日本の一世紀の歩みである.
■著者からのメッセージ
19世紀後半~20世紀前半に欧州航路でヨーロッパに赴いた人々は,異文化に触れながら,他者とは何か,自己とは何かを考え続けている.自己とは多義的な言葉である.そこに夫・妻・恋人などの対の意識をはめこめば,セクシュアリティをめぐるヨーロッパと日本の意識の偏差が浮き彫りになるだろう.自己という言葉に,国家や国民という共同性の意識をはめこめば,ヨーロッパの列強を追いかけるように肥大化していった,帝国のドラマが浮き彫りになってくる.それは他者と自己の版図を,つまり海の上の世界地図を塗り変えようとするドラマである.
欧州航路紀行史の他者と自己をめぐる声は一様ではない,しかし様々な声が反響するなかで,主調音のように束ねられてくる声がある.それはアジアを植民地化してきたヨーロッパの列強に対する憤りであり,植民地を統轄するイギリスへの感嘆であり,極東の帝国を目指す願望である.それらの主調音が交錯する先に,やがて「大東亜戦争」に突き進んでいく,「大東亜共栄圏」のイメージと構想が姿を現すのである.
(「序章」より)
『渡欧案内』再版(1936年,日本郵船)の航路図
作者简介和田 博文(わだ ひろふみ)
1954年横浜市生まれ.神戸大学大学院文化学研究科(文化基礎論専攻)博士課程中退.東洋大学文学部教授.ロンドン大学SOAS客員研究員,パリ第7大学ポスドク,復旦大学大学院客員教授などを務める.著書に『シベリア鉄道紀行史――アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書,第39回交通図書賞),『資生堂という文化装置1872-1945』(岩波書店),『飛行の夢――熱気球から原爆投下まで1783-1945』(藤原書店)など.共同研究に『上海の日本人社会とメディア1870-1945』(岩波書店),『言語都市・ロンドン1861-1945』(藤原書店)など.監修に『コレクション・モダン都市文化』全100巻,『コレクション・都市モダニズム詩誌』全30巻(以上ゆまに書房),『ライブラリー・日本人のフランス体験』全21巻(柏書房),『コレクション...
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